2010年10月18日月曜日

哭きの竜 能條 純一


竜と麻雀のロンつながりということで、能條 純一 さんの哭きの竜(なきのりゅう)のご紹介です。

麻雀漫画です。麻雀しってたほうが面白いですが、
これ初めて読んだとき、麻雀ぜんぜん知らなかったのに面白く思えたので
麻雀知らなくてもいいと思います。

主人公が哭きの竜という役どころ。
哭きというのは、なくということで。ポンとかチーとかカンとかすることなんです。

わかりやすくいうと、麻雀は4人でやるゲームで
自分に手配が配られて、それを強くして、ルールにのっとって得点稼ぎをするんですが。。。
自分のほしい牌(数字とか絵がかいたやつ)を人が捨てた牌からもらってくるのが

”なく”という行為になります。

なんだよ。人からもらえるなら、どんどんもらえばいいじゃないか!
と思いますが

その辺よくできてて、なくと、得点(役)が下がるんです。
それとリーチができなくなるんですね。

ちょっとややこしいんですけど。
麻雀って基本は3枚そろった(並んだ)を4通りと同じ種類の牌を一組作ればいいんですけど。。。
それだけじゃだめなんですよ。

ほかに1と9と絵柄を抜くといいとか。並んでるやつは並んでるやつだけでそろってるといいねとか
同じ柄が3枚あるのが3通りあったほうがいいよとか。絵柄(中)が3枚そろうと格好いいねとか

そういうのを役というんですけど…役を最低でも1つ作らないとあがれないんですね。

でも役がない場合でも…「へい!!リーチ!!ヘイヘイヘイ!リーチリーチ!」と叫べば。リーチという役がつくんです!

でもないた場合、リーチできなくなるわけです。
さらにリーチすると裏ドラという無条件で参加できるボーナスゲームがついてくるんですけど、ないちゃうとそれもできません。なくといいことないわけですよ!

それでもなく場合…それなりに得点の高い役がすでに出来上がりつつあるというのがわかるので、なんとなくその人の狙いがわかるというマイナス面もあります。

そこをこの主人公はなきまくって勝ちまくる。これが大前提。
これだけ知ってればOKです。後は麻雀の専門用語はとばしてよしです。

基本はどシリアスなヤクザもの。任侠ものですので、そっちの人間模様がメインです。
あと主人公のクールな佇まい。

あときめ台詞がありまして「アンタ!背中煤けてるぜ(すすけてるぜ)」と主人公が敵にむかってきめ台詞を言うんですね。背中がすすけてるぜ!って言って勝つわけですよ。めちゃくちゃ格好よいんです。

で!!あまりにも格好良いので、実際麻雀しながら僕もいったことがあるんです。
鳴くときに「アンタ!背中煤けてるぜ!」

完全なる無言の間。その後押し寄せる寒い空気。

仕方ないからこの漫画の説明したら、さらに寒い空気。

結論から言うと、煤けてるぜはいわないほうがよいです。漫画読むとどうしても言いたくなりますが、よのなかには言わないほうがいいせりふもあります。そのへん臨機応変に。

作者の 能條 純一さんはスピリッツで月下の棋士という将棋ものを書いてましたが、これも面白いです。将棋の勝ち負けに生死がある感じが伝わってきますね。ハチワンダイバーとか三月のライオンで将棋漫画に最近はまったひとは月下の棋士もぜひ読んでみてください。ベクトルがまったく違ってて圧倒されます。

知り合いの将棋好きは、つのだじろうさんの5五の龍が最高の将棋漫画だと言ってました。僕は読んだことないのですが、これを読むのもいいかもしれません。

麻雀に戻って、もうひとつ補足すると…
麻雀がめちゃくちゃ強くなると、街場で打たなくなるんですね。

やくざとか裏世界の実力者が、とんでもない値段をかけて麻雀をやるわけです。
そこに、実力者が強い麻雀の使い手を集めてきて、自分の代わりに打たせるわけです。
俗に言う代打ちというやつです。

負ければ、消されるわけですね。かかってる金額が違いますから。
負けれませんから、いかさまもあるし…いろいろな技。必殺技が必要になってくる。

それが代打ちです。ほとんどのシリアス麻雀ものとVシネはこれが前提なのでこれだけ知ってれば問題ないです。

もうひとつ言うと、裏世界の代打ちで一回も負けなかったのが雀鬼・桜井章一です。
で!
雀鬼・桜井章一を演じてるのがシミケンこと清水健太郎です。

これだけ知ってれば何の問題もありません。漫画喫茶とかで読んでみてください。はまりますよ。


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