2010年10月12日火曜日

キャッツアイ 作:北条司

愛→EYEつながりということで北条司作キャッツアイを紹介します。三姉妹の末っ子は愛ちゃんですし。

キャッツアイと言えば、少年ジャンプ連載の人気作でアニメ化もされました。
僕が最初に少年ジャンプを読んだ時すでに連載されていたので、思い入れもあります。

日本の漫画のシーンで、他の業界ではあまり見られない事柄というのは、
週刊(月刊)連載が殆どだから、展開によってどんどんのっけて(または変更して)いけるということがあります。

設定を増していくとでも言うとわかりやすいでしょうか。
主人公の過去を増やしていくこともできるし、昔の恋人が出てきてもいいし。
都合が悪くなれば、その矛盾点を隠すために、どんどんもっていく。
記憶なくしてもいいし(花より男子)、死んだのを生き返らせてもよい(時に反発をうむ)

そういうのを最初に実感したのが、このキャッツアイでした。

確か最初の頃は、キャッツの三人は特に意味もなく、宝石とか絵を盗んでいたと思うんですけど。
途中で行方不明のお父さんの関連作を盗んでいるんだと言う理由がくっついて、
妙に、お金かけて盗みをやるなーと思っていると、
永石さんという、「使いきれないくらいの金を持ってる金持ち」というサポーターがいるとわかり、
なら絵を買い占めればいいじゃないかと思っていると
ハインツ(お父さん)の名前じゃなく、クラナッハという名前にかきかえられていて…
お父さんは非常に危険な目にあっていて…どこにいるかわからない。
だからお父さんに自分たちの存在を知らしめるために、怪盗をやっていて…
さらにキャッツアイというのは、お父さんの好きな宝石だったような(記憶不確かですいません。漫画がなくて)
もるな~もりにもるまくるな~と思って読んでました。勿論面白かったからなのですが。

最後の方、主人公の瞳が金髪に変装したのと、恋人の俊夫が変に交流が深まってしまうから…
オルゴールのエピソードを追加して、結構無理やりな終わり方に持っていったり。
(それでもそんなに矛盾を感じさせないところが凄いのですが)

展開にあわせて…内容をもれる。
それは日本の漫画の魅力だと思います。
最初には考えてもいないような展開になってしまう。そして時に傑作がうまれます。

永井豪さんのデビルマンなんて完全にそう。

北条司さんは、この反省を活かして次回作のシティハンターでは、
記憶も不確か。出生も謎というスイーパー冴羽 獠を主人公にします。
後々、矛盾の無いように展開できるようにという最良の策だったと思います。
未だにゴルゴ13は謎だらけだし。

キャッツアイ美人三姉妹がレオタードで終いには金髪まででてくるというサービスの入れよう。
面白いです。↑の点も踏まえて読んでみてください。

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